CMSの考え方を踏まえた矯正治療とは
矯正治療というと「歯をきれいに並べること」に意識が向きがちですが、実際にはどの顎の位置を基準に歯を並べるのかという視点も、治療後の噛み合わせや違和感に関わってきます。
CMSとは、筋肉が最もリラックスした状態を一つの目安として顎位を捉える考え方です。
歯の位置だけで噛み合わせを決めるのではなく、顔まわりの筋肉の緊張や顎の動きを外側から観察しながら、無理の少ない顎位を考えていきます。
当院では、CMS測定機器を用いた検査を院内で行っているわけではありません。
しかし、CMSという考え方を理解したうえで、矯正治療を検討する姿勢を大切にしています。

CMSが示す顎位の考え方
CMSは、特定の装置名や治療メニューを指すものではありません。
「どの顎位を基準に治療を考えるのか」という、診査・判断の軸となる考え方です。
歯並びだけを見て噛み合わせを決めるのではなく、顔まわりの筋肉の緊張や左右差、顎の動きなども含めて状態を把握し、その人にとって無理の少ない顎位を探っていきます。
このような考え方は、顎関節や噛み合わせに不安を感じている方にとって、治療後に「噛みにくさ」や「顎の違和感」が出ないかを事前に考える手がかりになります。
CMSの考え方を矯正にどう生かすか
CMSの考え方を踏まえた矯正治療では、最初から理想的な歯並びを一方的に目指すのではなく、顎の位置と歯並びの関係を整理したうえで治療方針を考えていきます。 実際には、CMSの考え方に基づいて顎位を測定できる先生がいても、その顎位を前提に矯正治療まで一貫して行えるケースは多くありません。 そのため、- 顎位を確認した
- バイトプレートで調整した
- その後は補綴治療で対応した
という流れで終わるケースも少なくありません。
当院では、他院でCMS測定や顎位検査を受けた方が、その結果を踏まえて矯正相談を行う場としての役割も大切にしています。
CMSに基づいた矯正治療のメリット
CMSの考え方を治療計画に取り入れることで、歯並びだけでなく、噛み合わせ全体を含めた矯正治療を考えやすくなります。
矯正治療のゴールを「歯を並べること」だけに限定しない点が、この考え方の特徴です。

治療計画の整理につながる
顎の位置を一つの基準として整理することで、治療後の噛み合わせをイメージしやすくなります。
その結果、どの歯をどの方向へ動かす必要があるのか、どこに無理が生じやすいのかといった点を、治療前に共有しやすくなります。
生活の中での違和感にも目を向けられる
CMSの考え方では、食事のしやすさ、顎の疲れやすさ、違和感の有無など、患者様自身が日常で感じている感覚も治療計画の材料になります。 「美しさは一つではない」という前提のもと、それぞれの患者様が納得できる状態を目指して調整していく点も、この考え方の特徴です。CMSに基づいた矯正治療の注意点
CMSの考え方は有用な視点の一つですが、すべての症例に同じ形で当てはまるものではありません。
診査と説明を十分に行い、治療方針を決めていくことが大切です。
すべての症例に適応できるわけではない
顎の骨格や歯並びの状態によっては、CMSの考え方だけで治療を進めることが難しい場合もあります。
また、外科的な治療が適していると判断されるケースでは、矯正治療のみで無理に対応しない選択も重要になります。
十分な説明と共有が欠かせない
CMSの考え方を踏まえた治療では、顎位や治療の方向性について丁寧に説明する必要があります。 非抜歯・抜歯のどちらが考えられるのか、どの段階で判断するのかといった点を共有し、患者様自身が選択できる余地を残すことを大切にしています。熊本市中央区でCMSの考え方を踏まえた矯正治療をお探しの方へ
熊本市中央区のわかば矯正歯科クリニックでは、CMSという考え方を理解したうえで、顎の位置と歯並びの関係を丁寧に確認しながら矯正治療を検討しています。
自院でCMS測定を行っているわけではありませんが、他院で顎位検査を受けた方が、その結果を踏まえて矯正について相談することは可能です。
矯正治療は、美容目的ではなく医療として行うものです。
一人ひとりの価値観や生活背景を尊重しながら、納得できる治療を一緒に考えていきたいと考えています。
CMSの考え方を踏まえた矯正治療にご興味のある方は、まずはお気軽にご相談ください。
